留学を通して得るものは、私が生涯大切にすることになった一生に一度の経験
同志社大学・国際教育インスティテュート
ジュリア・メイ・テツカワ (來自 アメリカ)
※2022年採訪
留学先をどのようにして選びましたか?京都を選んだ理由も合わせて教えてください。
アメリカで高校を卒業した後、ギャップイヤーとして、1年間長崎で日本語を勉強していました。ちょうどその時、アメリカの友達が1人、大阪で仕事をしていて、会いに行くついでに関西を旅行しました。大阪、神戸、奈良、京都とまわったのですが、一度来ただけで、京都が自分にとって特別な町だと感じました。もともとは、1年経ったらアメリカに帰って大学に行くつもりだったのですが、この京都訪問がきっかけで、この町が本当に好きになって、ここで大学生活を送りたいと思い、京都の大学に進むことに決めたのです。
現在何について学んでいますか?卒業の方は、これまでどんな勉強をしてきましたか?
同志社大学の国際教育インスティテュートで勉強しています。私の専攻は「日本社会と国際文化」なのですが、ビジネスや経済学の授業や政治・政策学のコースなどもとることができました。このプログラムには、本当に幅広い学びに関するコースが用意されているので、ありがたいです。
留学前、京都に対してどのような印象をもっていましたか?
京都をイメージするとき、まさに日本の古い都を体現しているような場所を想像していました。神社仏閣、歴史や文化満載の場所ですね。
実際に留学して、京都の印象はどう変わりましたか?
確かに、日本の昔の都として長い歴史を感じられるところや、豊かな文化など、私の想像通りのところもあったのですが、京都での留学生活を通して、京都の違う側面も見つけました。京都は本当に色々な顔を持っている町です。歴史的な側面、現代的な側面、自然と都市、穏やかなところと活気のあるところ。それらがみんな、とてもいい具合にバランスを保っているのです。
留学前、不安だったことはありましたか?どのような不安か詳しく教えてください。
京都へ留学に来た時、まだ1年半しか日本語を勉強しておらず、日本語レベルが十分ではないと感じていて、新しい場所での一人暮らしが本当に不安でした。でも、日本語がうまく話せない外国人に対して、京都の人たちは本当に親切で、うれしい驚きでした。
京都に来てよかったこと、感激したことは何ですか?
1つに絞るのは難しいですが、選ぶとしたら、京都の尽きない美しさでしょうか。ここに住んでも、それに飽きることはなかったですね。気晴らしに、町をうろうろ歩いて、町中にひっそりと隠れているステキな場所を見つけたりするのが好きです。4年間もここに住んでいても、この町の中の行ってみたい場所のリストはどんどん長くなっています。
留学中に苦労したことはありましたか?
留学中に困ったことは、あまりありません。というのも、京都は毎年たくさんの留学生を受け入れていて、留学生に対するサポートシステムも色々と用意されているからです。本当にありがたいと思います。
京都で勉強する魅力は何だと思いますか?
京都で留学することに決めた理由の1つは、日本について実践的な形で学びたかったからです。もちろん教科書からもたくさんのことを勉強できますが、私は経験中から学ぶことが一番だと思っています。日本に住んで6年ほどになりますが、京都ほど日本という国を深く感じられる町に、まだ出会ったことはありません。そういう環境もあり、京都の学生には、日本の他の都市にはない方法で、日本の歴史や文化を学ぶ機会が無限にあるのです。
留学経験を将来どのように活かしていきたいですか?
留学生活を通して、日本でこの先も生活していく準備ができました。卒業後、春から日本で働くことに関しても不安はありません。日本でキャリアをスタートさせて、生活をしていく自信がつきました。
卒業後の夢を教えてください。
大学卒業後の夢は、長く日本で働いて、生活したいということです。近い将来、ここに根を下ろして、家族を持ちたいと思っています。将来の家族のためにも、経済的に安定して生活できるよう、一生懸命仕事をしたいです。
最後に…京都留学を検討している方にメッセージをお願いします。
京都への留学を決めたのは、私の人生で最高の決断だったと思います。もちろん、日本の大学への進学が正しかったのか悩んだり、アメリカの大学へ行っていたらどんなふうだったかなと思ったりしたこともあります。でも、この大学での4年間を振り返って、あの時京都留学を決断した自分に感謝の気持ちでいっぱいです。私の人生は、京都での留学経験なしでは、全く違ったものになっていたと思います。私はここで、色々な国の人たちと出会い、人生の友を見つけ、新しい文化を知り、大好きになり、世界に対する視野が大きく広がりました。留学には心配事や、困難がつきものですが、留学を通して得るものは、あなたが生涯大切にすることになるだろう一生に一度の経験だと、断言できます。