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STUDY KYOTO MAGAZINE

なかなか聞けない!京都留学でかかる毎月の生活費を大公開!

なかなか聞けない!京都留学でかかる毎月の生活費を大公開!

観光・文化遺産で有名な京都は、立地する大学が多いことから「大学のまち・学生のまち」として知られており、日本国内だけでなく世界中から集まる学生たちの活気で満ちあふれています。留学生が京都を選ぶ理由に、自分が勉強したい大学・学校があることや、日本文化を身近に感じられる落ち着いた生活環境があげられます。また、大都市である東京や大阪と比べると、京都での生活費は少し低く、安心して勉強に取り組むことができるという留学生も多いです。

留学を計画するとき、学費以外に、毎月かかる生活費についてもしっかり知っておく必要があります。今回の記事では、2023年にStudy Kyotoが京都の留学生に対して行った「京都留学生満足度調査」アンケート(約1,000人の留学生が回答)と、留学生へのインタビューをもとに、京都留学のリアルな生活費をご紹介!住居、食事、交通、健康保険など、カテゴリに分けて詳細な情報をお伝えしていきたいと思いますので、京都や日本への留学を検討している方は、ぜひ留学準備の参考にしてくださいね。

1.住居費用

・家賃

これから日本に留学に来る人にとって、どんなところに住むのかというのは、最も気になるもの。京都では、留学生は主に以下のような選択肢があります。

1)言語学校や大学が提供する寮に入る

2)不動産会社が紹介する賃貸住宅を借りる

3)国や民間団体が経営する留学生寮やシェアハウスに入る

4)ホームステイなどその他の形態

2023年の「京都留学生満足度調査」によれば、約70%の学生が不動産会社を通じて見つけた賃貸住宅に住んでいると回答し、約25%の学生が学校の寮または学校が準備した賃貸住宅に住んでいると回答しました。学校の寮は、住むことができる期間が決まっていることも多いので、留学スタート時に寮を利用し、留学生活が落ち着いてきたら一人暮らしのための賃貸アパートを探し始める留学生も多いです。京都でアパートを探すときに役立つ情報をまとめた記事がありますので、参考にしてくださいね。

◎もっと知る:「留学生が日本、京都でアパートを借りる方法

 

さて、それでは京都に住む留学生は月々どれぐらいの家賃を払っているのでしょうか。「京都留学生満足度調査」によると、家賃は月額40,000円以下と回答した割合が一番多く、約31%でした。その他、月額40,000~50,000円が19%、月額50,000~60,000円が約21%、月額60,000~70,000円が約12%、月額70,000円以上と回答した人が約17%でした。

家賃は、住居の形態(寮・賃貸住宅・シェアハウスなど)や場所、建物の古さなどで大きく変わります。一般的に住居形態別で家賃を比べると、

寮 < シェアハウス < 賃貸住宅 < ホームステイ

となることが多いです。ホームステイは料金的には一番高くなりがちですが、料金に光熱費や食事代が含まれていることも多く、地元をよく知る日本人家庭に住み、交流を深めることができるメリットもあります。まずは、自分が支払える生活費の予算額や、自分のライフスタイルなどを合わせて、色々な選択肢を考えてみるといいでしょう。

賃貸住宅を探す場合、日本独自の集合住宅のカテゴリにも注意が必要です。同じ集合住宅でも、マンション(鉄筋コンクリート建築で通常3階以上)と呼ばれる住宅と、アパート(主に木造または鉄骨構造で2~3階建て)と呼ばれるものでは、家賃価格に差があります。マンションは防犯対策など設備が充実している建物が多く、家賃が比較的高い傾向があります。それに対し、アパートは全体的に家賃も管理費用もより安い価格帯のものが多いです。

また、2023年の「京都留学生満足度調査」によると、学校の寮に住んでいる留学生の中で、57.4%は毎月の家賃が50,000円以下と回答しました。それに対して、賃貸住宅に住んでいる留学生の中で、毎月の家賃が50,000円以下と回答した人は47.1%です。学校の寮が賃貸住宅より比較的安いということが分かりました。

◎もっと知る:「不安に思ってる?「一人暮らし」入門ガイド

       「京都の留学生が集まる公共の学生寮・住宅特集

 

水道光熱費

月々の家賃が個人の経済状況やライフスタイルによって大きく変わるのに対し、1人暮らしの水道光熱費(水道・ガス・電気代)は、人によってそれほど大きく変わりません。個別にインタビューした留学生の中では、水道光熱費は平均して月に約6,000円から8,000円の範囲でした。これに対して、学生寮では水道代が家賃に含まれている場合もあり、これが留学生にとって経済的な軽減にもなっています。

2.食費

京都の大学のキャンパス周辺にあるレストランは、学生向けに、安い価格で、ボリュームがあるメニューをそろえたお店が多いです。例えば、京都大学の周辺にあるカフェやレストランのランチセットは、2024年3月時点の調べでは、約750~900円でした。

また、大学キャンパス内の学生食堂(学食)では、豊富なメニューが非常にリーズナブル価格で提供されています。京都大学の学食の場合、ランチにかかる費用の平均は約400~500円です(2024年3月時点)。

自炊が苦手な学生も、学食や学校周辺の学生向けレストランなどを利用することによって、月々にかかる食費を少しでも節約することができます。

とはいえ、やはり食費を安く抑えたい場合は、自炊をするのが一番です。週に5日以上自炊するという留学生に聞いたところ、毎月の食費は平均で35,000円前後とのことでした。

総務省が2024年2月に調査した主要品目の都市別小売価格によれば、京都の食材費は以下の通りです:米1袋(5kg)2,258円、食パン(6枚切り)169円、卵1パック(10個入り)302円、牛乳1パック(1000ml)244円、鶏肉(100gあたり)147円、キャベツ(1kg)181円。

毎食自分で作るのは大変かもしれませんが、学食などの安い外食とうまく組み合わせて、楽しみながら食費を抑えられるといいですね。

3. 交通費

京都の公共交通機関は、電車とバスがあります。その中でも、色々な通りを走る京都市バスが、日常生活での主要な交通手段になります。電車でもバスでも、毎日自宅から学校に通学するために使う場合は、学生向け通学定期券の購入がおすすめです。ちなみに2024年3月時点での京都市バスの京都市内均一料金区間内の運賃は230円で、通学定期券は1ヵ月8,280円、6ヵ月で44,710円です。また、アルバイトや遊びに行く時など、たまにバスを使うという場合は、回数券を使うと少しでもお得にバスに乗ることができます。バスの料金や定期券など、詳細は京都市交通局の公式ウェブサイトをご覧ください。

大学生向け市バス通学定期券:https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000019526.html

市バスの運賃:https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000240682.html

ただ、留学生は学校の近くのアパートや寮に住む人が多く、その場合、日常的な移動手段として、自転車を使う人がほとんどです。自転車だと交通費はかかりませんし、運動にもなるので、一石二鳥!自転車の購入方法やルールをまとめた記事がありますので、ぜひ読んでくださいね。

◎もっと知る:「自転車で回りやすい町 京都

4.通信費

携帯電話料金

日本の主要な携帯電話の通信事業者には、NTT docomo、au(KDDI)、SoftBankがあります。大手携帯電話キャリアで契約をするメリットは通信・通話の品質が高いという点や店舗も多いので対面でのサポートを受けやすく安心など他にも色々な点があげられますが、デメリットは月額料金が比較的高くなることです。2023年11月のMMD研究所の調査によれば、上記3大キャリア利用者の平均月額費用は9,498円です。

少しでも携帯電話通信にかかる費用を抑えて、月々にかかる生活費を少なくしたいという人には、格安SIMカードの選択肢があります。格安SIMカードの事業者は自社の通信網を持っておらず、大手通信事業者の回線を借りて携帯電話サービスを提供しているため、月額料金の設定が大手キャリアに比べてかなり低く、また、契約期間も大手キャリアに比べて短い設定(通常1年契約)となっており、1年間の留学などでも携帯電話の契約が気軽にできる点が留学生にとっても魅力です。

2023年11月のMMD研究所の調査によれば、格安SIMカード利用者の平均月額費用は4,258円で、上記3大キャリアと比べると半分以下であることがわかります。日本にもさまざまな格安SIMカードの選択肢がありますので、自分のニーズに合ったものを選んでいきましょう。

 

Wi-Fi料金

SIMカードだけでは足りないという人や、パソコンを家で使いたい人には、Wi-Fiを契約する方法もあります。Wi-Fiには、光回線、ホームルーター、ポケット型Wi-Fiの3種類があります。

(1)光回線:Wi-Fiのスピードが比較的速くて、安定性があります。事前に業者に連絡して、開通工事が必要となります。費用はサービス事業者により異なりますが、目安としては月額で約4,000円から6,000円です。

(2)ホームルーター:工事不要で、コンセントに挿すだけで使える置き型Wi-Fiです。工事が要らない手軽さが魅力で、よく引っ越す人におすすめです。こちらの費用もサービス事業者により異なりますが、目安としては月額で約3,000円からです。

(3)ポケット型Wi-Fi:外でも持ち運びで使えるWi-Fiです。光回線とホームルーターと違って、通信料は無制限ではないため、比較的安く契約することができます。

また、学生寮の場合、一般的にWi-Fiサービスが提供されています。ただし、毎月のWi-Fi料金を別途支払うところもあるので、具体的な費用は寮によって異なります。

◎もっと知る:「【留学生向けガイド】日本でWi-Fiを契約するときに気をつけるべきこと

5. 国民健康保険

日本では留学生でも国民健康保険制度に加入する必要があります。国民健康保険に加入すると、毎月保険料を支払う必要がありますが、医療サービスを受ける際にかかる医療費のほとんどが保険でカバーされ、個人が支払う金額は医療費全体の30%となります。前年の所得(アルバイトなどの収入)が少ない留学生は減免を申請する資格があり、毎月の保険料の支払い額を少しでも減らすことができます。話を聞いた留学生の中では、毎月の健康保険料の支払い額は大体1,000~2,000円だということでした。

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