留学生の目指す職業
2021.03.10
京都留学と将来のキャリア
Q.日本、京都を留学先として選んだとき、ここで学べる知識を将来の仕事に活かしたいという気持ちはありましたか。
全員:もちろん、ありました。
パムさん:とくに、日本語と京都で得た知識と経験を自分の次のレベルのキャリアに活かしたいと強く思っています。
カトリーナさん:何かしらの形でアメリカと日本のかけはしになろうと思ったので、しっかり日本のことを学ぼうと思いました。
-やはり、皆さんも学んだことを将来に活かそうとされていますね。日本では、大学の専攻と仕事での専門が異なる場合も多いですが、母国に帰国したときのことも考えると、将来を考えて、専攻を選ぶことも重要になりそうです。これから、日本への留学を考える方の参考になりますね。
Q.勉強や研究以外のサークル活動やアルバイト、ボランティアなどで将来の仕事に活かせそうなことや、新たな分野に興味がわいた経験はありますか。あれば詳しく教えてください。
チャハヤさん:私は様々なアルバイトを経験してきました。おかげで観光に関して深く知ることができました。私は個人的な活動として通訳のボランティアをしています。そこでは他の種類のボランティアについても考えることができました。(他に成し遂げないといけないことがあるので、ボランティアは将来のメインの仕事としては考えていないのですが)私は、時々、異文化交流や英会話のパートナーとしてアルバイトやボランティアをしていて、その経験から、メインの目標は観光業界ではあるのですが、教育業界についても考えてみるようになりました。
パムさん:STUDY KYOTOの留学生PRチームの活動や、文化交流のスタッフとしてのアルバイトを通じて、日本文化についてたくさん学びました。なによりも、これらの活動に力をもらいましたし、私を幸せにしてくれました。これは自分が京都で研究を続けたいと思った一番の理由です。
アインさん:メディアに関する知識、SNSの運用や上手な活用方法、また日本の会社での先輩と後輩関係などの人間関係は、将来の仕事に役に立つと考えます。身につけた知識を人事や広報分野に生かしたいと思います。
カトリーナさん:私は人間関係です。アメリカでは先輩、後輩の概念がないのですが、日本では先輩、後輩との付き合い方を学びました。同期との付き合い方も異なり、母国では皆で仲良くなるのに対して、日本では数名と仲良くなり、その中で友情を深める傾向があります。他の人の立ち回りを観察し、周りに質問し、相談し、適切な振る舞いができるようになりました。
スミンさん:サークル活動では、留学生レポート会を作り、1年に2回ほど日本の留学経験について記事を日本語と母語で書き、学部のホームページに掲載しました。
アルバイトでは、STUDY KYOTOの留学生PRチームとして、京都への留学を広報するチラシ・ホームページなどを翻訳し、FBに投稿しました。そのような経験は仕事に活かせると思います。
王さん:私もStudy Kyotoの留学生PRチームメンバーのアルバイトで、より多くの人に「大学のまち・学生のまち京都」を知ってもらい、京都への留学を促進することを目的として、他の京都で学ぶ現役留学生と一緒にSNSでの情報発信などの活動をしています。大学で日本に関する知識を学び、留学生に向けのwebマガジンの記事を作成したり、自らの体験や取材したことをもとに体験レポート記事を作成し、サイトに掲載されました。
-皆さん、やはり学校以外でも積極的に学ばれていますね。専攻とは少し違う経験をすることで、就職先を探す視野も広がりそうです。また、先輩後輩関係などは、日本の企業での勤務に役立つと思います。様々な経験をすることで、就職活動の提出書類や面接でもアピールできます。他にも準備されていることがあれば聞いてみましょう。
就職活動の準備
Q.何か就職や将来に向けて準備していることはありますか?
チャハヤさん:研究の中で、観光業界で働く方とネットワークを作ろうと試みています。英語と日本語のスキルも磨いています。
パムさん:最近は教え方を学び、それを実践するために、できるだけ人に会うようにしています。教えることやゲストスピーカーに関連する仕事をできるだけ受けるようにしています。コロナによって、今はすべてがオンラインになっているので、オンラインでのレッスン方法を考えるいい機会になっています。
アインさん:エントリーシート、履歴書、自己PRの書き方を調べています。夏のインターンシップにも参加しました。また、企業研究と情報収集をしています。
カトリーナさん:就職が決まったため、入社する企業や業界について勉強しています。他にも入社後に役に立ちそうな本を読みました。
スミンさん:インターンシップや就職説明会に参加したり、学校のキャリアセンターで就職活動について相談したりしています。
王さん:今、デザインやレイアウト、モデルの表情、ポーズ、背景などすべての制作物のビジュアルに関わるものから、メイク、衣装、スタイリスト、美術など、各種コーディネーターに関するものまで、しっかり勉強しています。
-個人のスキルを磨くことや、ネットワーク作り、インターンシップへの参加など、内外両方に向けて努力をされていますね。
キャリアセンターなどのサポートもしっかり活用されているようです。
STUDY KYOTOでも、就職活動をサポートする記事をたくさんアップしているので、参考にしてください。
記事リンク:就職活動でしがちな4つの失敗
https://www.studykyoto.jp/tw/magazine/2020/10/29/job-hunting-mistakes/
留学生の就職環境と京都地域の企業の魅力 – 2018年度有給インターンシップ説明会より
https://www.studykyoto.jp/tw/magazine/2018/06/13/2018internship-guidance/
留学生が語る!日本での就職活動体験記
https://www.studykyoto.jp/tw/magazine/2017/02/22/japan-job-hunting-experience/
留学生のための日本の就活入門
https://www.studykyoto.jp/magazine/2016/12/02/job-hunting-in-japan-101/
日本の企業でインターンしてみよう!
https://www.studykyoto.jp/tw/magazine/2016/09/21/internship-in-japan/
OB・OGインタビュー
https://www.studykyoto.jp/work/oboginterview/
Q.学校や大学コンソーシアム京都、民間企業などの就職に関するサポートで利用してよかったものはありますか?就職に関するアプリやサイトなどのサービスでも利用してよかったものがあれば教えてください。
チャハヤさん:正直に言うと、今のところ使ったことがあるのはLinkedInだけです。友達はYOLO Japanを薦めてくれました。まだあまり使っていませんが、これから試してみたいと思います。
パムさん:“Pasona”というサービスがとても役に立つと思います。タイ人のスタッフでとても協力的な方がいて、私の話をとても真剣に聞いてくださいます。とても感謝しています。
カトリーナさん:大学の就職活動支援センター、留学生スタディ京都ネットワーク(STUDY KYOTO)の有給インターンシップ、自己分析・ESの書き方の講義、インターンには主にリクナビ、本選考は主にマイナビ、それから直接企業のウェブサイトを使っていました。
スミンさん:学校のキャリアセンターでの相談が最も役にたちました。学内にあるのでアクセスしやすいし、個人個人にあった就職支援をしてもらえると思います。
-皆さん、Webサービスなどもよくご存じですね。学校のキャリアセンターでも、就職セミナーや個別相談などいろいろなサービスがありますので、自分に合ったものを見つけてほしいと思います。
インタビューに参加してくださった留学生の皆さんから、貴重なお話を伺うことができました。他の留学生の皆さんにも役立つポイントがたくさんありましたね。
ぜひ、将来の仕事探しの参考にしてみてください!