日本の就職活動:「OB訪問」ってなに?京都の留学生のための「OB訪問」の意義とメリットのまとめ
2017.08.24
「OB訪問」のためにメールでアポイントを取ろう
実際に、OBに連絡を取る方法としてはメールが最も一般的です。といっても、日本語でビジネスメールを打つのは初めてという方も多いと思います。件名や書き出しで迷ってしまうことも多いですよね。
テンプレートを紹介しますので、ぜひご活用ください。
<テンプレート>
件名【OB訪問のご依頼】○○大学氏名
社名
部署名(例:○○部△△課)
〇〇様
突然のご連絡恐れ入ります。OB訪問のご依頼にてご連絡いたしました、
〇〇大学の〇〇と申します。
留学生会の先輩である△△様より〇〇様をご紹介いただき、ご連絡いたしました。
私は現在就職活動の一環として、業界研究・企業研究を進めており、なかでも貴社に非常に興味を持ちました。
そこで、ぜひ〇〇様にお話を伺いたく、ご連絡させていただいた次第です。
つきましては、下記日程でご都合のよろしい日時は
ございますでしょうか?30分程度お時間をいただけますと幸いです。
-月–日(月)9:00:~17:00
-月–日(火)9:00~17:00
-月–日(水)17:00~21:00
もしいずれの日程でもご都合がつかない場合は、
再度提案させていただきます。
お忙しいところ大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
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【大学】〇〇大学〇〇学部〇〇学科
【氏名】—-
【電話】000-000-0000
【メール】
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注意点
・件名にはメールの要件と自分の氏名・学校名を入れましょう
・社名は〇〇株式会社など正式名称を書くようにしましょう
・どのような手段でOBの連絡先を知ったか明記しておきましょう。経緯が分からないと不安に思われる場合があります。
・日程は学生から提案してOK!学生から日程を提示した方が調整のやりとりがスムーズです。
・ なぜOB訪問をしたいのかメールで説明しましょう。履歴書やエントリーシートを見てほしい、など具体的な内容が書かれているとOBも事前に準備できますので、一言書いておくといいでしょう。
例文:当日、可能であればエントリーシートにアドバイスをいただければ幸いです。
・署名の部分に氏名を書く際、母国語とカタカナの両方を明記しておくと親切です。
(場合によってはアルファベットの綴りも)お名前によっては氏名の順番も書いておくと、わかりやすいです。
OB訪問で聞くべき質問は?
無事に日程は決まりましたでしょうか。訪問日までにOBに聞くことを必ず整理して挑みましょう。箇条書きにしたメモを持参すると安心です。ここでは、留学生の皆さんに役立つ質問集を準備しました。参考にしてみてください。
まずは熱意を伝えることを忘れずに!
質問したいことはたくさんあると思いますが、まずは訪問する企業への就職を真剣に考えているという熱意を見せましょう。好印象につながるはずです。
配属について
留学生の皆さんにとって、日本の配属システムは慣れないものだと思います。
海外では、職種別に採用活動を行うことが主流です。ですが、自分が目指す職種がある場合、それを伝えることはマイナスにはなりません。
「どのような職種に配属されても前向きに取り組む」という姿勢も見せながら、希望の職種への熱意も伝えてみましょう。面接時に配属希望について聞かれたか、入社後どのように配属が決定するかも聞いてみましょう。事前に対策することができます。
日本での就職であればこそ、日本語専攻でも国際的なビジネスに関わることができるなど、職種別ではない採用にもメリットがあります。ぜひ、このチャンスを活かしてください。
OBの方の志望動機や自己PR
実際に企業が採用した方の志望動機や自己PRは企業が求めているものと合致しているはずです。人それぞれ経験が異なるため、そのまま使うことはできませんが、参考になるはずです。
履歴書、エントリーシート、志望動機、自己PRにアドバイスをもらう
OB訪問の時期に、これら全てを準備しておくのは大変です。だからこそ、他の学生とは違う熱意が伝わります。この段階では、まだ完成度が低くても構いません。アドバイスを受け、さらに内容を深めましょう。
OBの方はどのように企業研究をしていたのか
学生にはわからないような効率のよいやり方を知っていらっしゃる場合も多いです。ぜひ聞いてみましょう。
普段の仕事の様子、やりがい
自分がその仕事に向いているか見極める一番の手掛かりになります。「OBの方に~という話を聴き、自分もそうなりたいと思った」「仕事内容を聞き、自分の~な部分に向いていると思った」など面接の際の志望動機にもつながります。
OB訪問当日のマナー
社会人に会うときの礼儀は完璧ですか!?実際はそこまで構えることはありません(笑)
ここに書いてあることを押さえておきましょう。
服装
こちらは企業から特別な指示があった場合を除き、スーツがよいでしょう。しわや汚れがないものを見に着けるよう注意してください。カバンも、スーツにあったビジネスバッグを持つようにしましょう。
持ち物
筆記用具、メモ帳、(添削をお願いする場合、履歴書・エントリーシート)
集合時間
OBを待たせることがないよう、遅くとも予定の時間より15分前には到着しましょう。
ごちそうになったら?
OB訪問の場所は会社近くのカフェなどになることも多いです。ごちそうになったら必ずお礼を言いましょう。また、財布をカバンから出すなど、支払いをする気持ちを見せましょう。
コミュニケーションのコツ
OB訪問は気になることを質問したり、自分の自己PRや志望動機を見直すチャンスです。
緊張するかもしれませんが、OBに意見をもらうことがおすすめです。
「ずうずうしいお願いですが、エントリーシートにアドバイスをいただけませんか?」
「失礼かもしれませんが、~について、もう少し詳しく教えていただけませんでしょうか」などと話してみましょう。
お願いなどをする際には、クッション言葉を使うと、一歩踏み込んだ会話ができます。
(クッション言葉とは、相手に何かをお願いをしたり、お断りをしたり、異論を唱える場合に、言葉の前に添えて使用する言葉です。 参考URL(日本語):http://www.dairylife.info/office_manner/kotobatsukai_business_cushion.html)
「こんなことを言って大丈夫かな?」と思うかもしれませんが、自分の思いを伝えてください。
OB訪問が終わったら必ずお礼メールを送りましょう。テンプレートを紹介します。
お礼メールテンプレート
【OB訪問のお礼】〇〇大学氏名
社名
部署名
氏名
お世話になっております。
〇〇大学の氏名です。
本日はお忙しい中お時間を作って
いただきありがとうございました。
さらにはコーヒーをごちそうになり、
誠にありがとうございました。
△△(OBの名前)さんの
お話を受け、もっと具体的なものになるよう自己PR を見直しております。
貴重なアドバイスをいただき、ありがとうございました。
また今回のOB訪問を経て、
仕事内容ともに△△さんの仕事に対する姿勢も非常に勉強になりました。
ぜひ貴社の選考を受けたいと思います。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
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【大学】
【氏名】
【電話】
【メール】
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お礼メールの注意点
・いつまでに出すべきか
お礼メールは遅くとも、翌日の午前中までには出すようにしましょう。
・長すぎない文章でよいので、勉強になったことを一文書くと好印象です。
・ごちそうになった場合はお礼を書きましょう。
OB訪問を通して自分が感じたことを整理しておこう
せっかくOB訪問をしても、そのまま終わってしまうともったいないです。自分が感じたことや、面接に活かせることを書き留めて、いつでも見返せるようにしておきましょう。
志望企業で働く人と会うことは緊張すると思いますが、自信を持って、やる気をぶつけてみましょう。応援しています!