日本の就職活動:「OB訪問」ってなに?京都の留学生のための「OB訪問」の意義とメリットのまとめ
2017.08.24
皆さんは「OB訪問」をしたことがありますか?日本での就職活動を始めるにあたり、初めて耳にした言葉かもしれません。今回は「OB訪問」とは何か、その意義や、やり方について解説いたします。
OB訪問とは?
そもそも「OBってなに?」と思われる方も多いと思います。それもそのはず、OBという言葉は日本人が作った和製英語、Old Boyの略だからです。(女性の場合はOld Girlの略でOGと呼ばれます)OB・OGの意味は「自分と同じ学校を卒業した先輩」です。
自分が志望する企業で働く、自分と同じ学校の先輩に話を聴くことが一般的な「OB訪問」です。
なぜ「OB訪問」をするのでしょう。その意味と効果を解説します
さて、それではなぜ「OB訪問」をするのでしょう。企業の方の話を聴くなら、説明会だけで十分だと思う方も多いでしょう。
ここでは、「OB訪問」を行うメリットを説明いたします。
説明会より深く、会社の事業や個人の仕事内容を知ることができる
「OB訪問」は一対一での会話の機会です。長さは通常30分程度、長くて1時間というところで
すが、説明会に比べて長い時間、志望企業の社員と話すことができます。予め事業内容や、仕事内容を知っておくことで、より具体的な志望動機が書けるようになります。
選考に有利になる場合がある
表向きは「OB訪問」は選考には無関係としている企業も多いですが、学生の印象を社内で共有する企業もあります。面接の前に就職への熱意を伝えられる場として活用してください。
また、面接の前に社会人の方と話すことに慣れることができるという効果もあります。
選考のフローを教えてもらえる場合がある。または履歴書やエントリーシートに対してアドバイスをもらえる場合がある
企業の方針によりますが、OBが選考へのアドバイスをしてくれる場合も多くあります。
選考フローは年ごとに変更される場合も多いですが、適性試験(SPIなど)の種類や、面接の回数、グループ面接があるか、面接でどのような質問をされたかなど聞いておくと役に立ちます。
「OB訪問」で社会人の本音が聴ける?
「OB訪問」は大人数を相手にする説明会ではないので、ある程度フランクに話すことができるでしょう。
ただし、訪問を受けてくださる先輩にとって「OB訪問」は業務の一部です。
そのため、働きやすい企業かどうか見極める手段、というよりは今後の選考に有利になるよう情報を集める手段と考えた方がよいでしょう。
「OB訪問」のやり方
「OB訪問」を行う意味が明らかになったところで、実際どのような手順で「OB訪問」をするのか説明していきます。参考にしてみてください。
「OB訪問」の時期
3年生の3月から4月がOB訪問のピーク時期となります。できれば、それより1か月前に訪問する予定で動きましょう。ピーク前の方がアポイントを取りやすいでしょう。
OBの連絡先を知るには?
-キャリアセンター
正規の学生であれば大学のキャリアセンターを使うことができます。キャリアセンターでOB・OGの名簿を見せてもらいましょう。キャリアセンターに登録されている名簿は現状日本人の先輩が大多数のため、日本語での会話は必須となります。キャリアセンターのウェブサイト上で名簿を見ることができる場合もあります。
-すでに知っている先輩
ゼミや寮、サークルなどで出会った先輩は頼りになる存在です。先輩自身はもちろん、先輩の友人で志望企業に就職した方がいないかなど積極的に聞いてみましょう。また、学校の先生に紹介をお願いするのもいいでしょう。
-留学生会
同じ国から日本に来ている留学生会の仲間にOBを紹介してもらうこともおすすめです。同じ大学の卒業生でなくても、同郷の仲間ということでサポートしてくれる場合も多いでしょう。
-OB訪問のためのアプリ、サイト
現在は就職活動にもインターネットが不可欠となりました。アプリやサイトの場合は、出身校に問わず、OBを紹介してくれる場合が多いです。試してみてください。
マッチャー: https://matcher.jp/dictionary
visit ob: https://vis-its.com/
-京都の企業に特化したOB紹介
京都には最先端の技術を持つ企業、国際的な事業をしている企業がたくさんあります。
留学生の皆さんへのOB紹介や職場見学の機会提供も積極的に行っていますので、ぜひチェックして見てください。
①留学生就職情報ポータルサイト
京都で行われる留学生向けの就職関連イベントを掲載しています。企業の方のお話を聴く機会も豊富にあります。
https://www.studykyoto.jp/jobhunting/
②KyoTomorrow Academy
企業人事と留学生OBOGとの交流会を実施しています。
https://www.studykyoto.jp/kyotomorrowacademy/
③京都ジョブパーク