そうですね、私は京都に来る前、広島の日本語学校で勉強していたのですが、そこの雰囲気がとても気に入っていました。東京のような大きな街には住みたくないことはわかっていたので、関西の中で、特に広島と似た雰囲気で魅力的に思えた京都を選びました。立命館大学についてもしばらく調べていたのですが、そのときは滋賀にもキャンパスがあるとは気づいていませんでした。だから立命館大学に入ってはじめて、自分が滋賀のキャンパスに通うのだということを知りました。「しまった！京都に行きたかったのに！」と思いましたよ（笑）
立命館大学に興味を持った理由は、その歴史と、中国の文化につながりが深いからです。滋賀のキャンパスにはないのですが、京都の衣笠キャンパスの方には立命館孔子学院があります。そういった部分に惹かれました。
それで私は立命館びわこ・くさつキャンパスにある経済学部で学びました。

※立命館大学の経済学部は2015年 大阪いばらきキャンパス（OIC）に移転しています。

４年生のときのゼミの教授が、とても親切でよく覚えています。私たちは、この先生とフィールドトリップで和歌山や鳥取など、あちらこちらへ行きました。
こうした旅行の一部は授業の一環でしたが、ただ食事に行ったり、京都の街を一緒に散策することもありました。教授は京都の文化を非常によくご存知で、たくさんのことを私に教えてくれました。初めて懐石料理（伝統的なコース料理）をいただいたのも、この先生とでした。
このゼミには私の友達で中国出身の子たちが何人かいました。今でもその友達とはFacebookでつながっていますし、その中のほとんどは今も日本にいます。友達の多くも先生から影響を受けたのだと思います。彼を通して、友人たちも日本の文化を本当に愛するようになりました。

その当時、実は大学院に進んでMBAを取ろうと思っていました。なので、就職活動をあまりしていませんでした。自分は就職活動にあまり向いていないと思っていました。MBAに向けて準備するにあたって、かなりの数の先生に相談したのですが、最終的には先生方のアドバイスによって、MBAを取得している人はほとんど、社会人やCEO、少なくとも就業経験のある人だと気づきました。中には、「学生から直接MBAのプログラムを受講しても多くを理解することはできない」とおっしゃる方もいて、まずは仕事を探して就職することを勧めてくださいました。
私は年齢についても少し心配していました。25歳で学部を卒業し、２年間大学院で学び、その後２年間MBAプログラムを受けるとすると、私は29歳になることになります。日本で「新卒」として初めての仕事を探すのは難しい年齢です。そこで、私は最初のプランを諦め、その年の終わりという、とても遅い時期から就職活動をはじめました。
ある説明会で通信会社を見つけて、ラッキーなことにその会社に入社できました。そこで約１年間働き、他の新入社員たちと一緒に、新人研修や実践を通じて日本のビジネスマナーについて学びました。その後、フラットエージェンシーに転職しました。

留学生向けの小規模なキャリアイベントでフラットエージェンシーを紹介されました。フラットエージェンシーに好印象を持ち、その顧客の多くが留学生であることに興味を持ちました。また、たくさんの外国人従業員がいることも印象的でした。中国出身の方も含め、数人の従業員の方と話し、私はこの会社で戦力になれるという自信を得ることができたので、応募を決めました。

私の主な職務は営業で、留学生も日本人の顧客も担当しています。顧客と、その方が満足される物件とをマッチさせることができたときに、大きな満足感があります。他に最近では、一昨年、日本で「住宅建物取引士」の資格を取得しました。日本人でもかなり勉強しないと取得できない資格なので、非常に誇りに思っています。また、外国人としてこの資格を取得したことだけでなく、当社で初めて外国人としてこの資格を取得できたこともうれしく思っています。この資格は将来のキャリアにもプラスになるものです。

京都は間違いなく大学の街だと思います（たくさんの大学があるので）。
各大学が独自の文化や他にはない特徴を持っているので、どんな方にも合う部分が見つかると思います。
京都にはたくさんの伝統文化もあり、歴史的な街ですので、留学するには素晴らしい場所だと思います。