奨学金の申請体験談~文部科学省奨学金(研究留学生)~
2020.09.23
Photo Credit: Tianshu Liu
日本留学のために、奨学金申請を考えている留学生は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、文部科学省(MEXT)奨学金に申請し、見事合格した、京都の大学院に通うタイ人留学生の経験談をお届けします!
文部科学省奨学金 研究留学生カテゴリーについて
私はタイ出身の留学生で、京都芸術大学で修士課程を修了した後、現在は京都工芸繊維大学の博士課程で学んでいます。
文部科学省奨学金には何種類かあります。私が申請し、受給することができたのは、2017年度の研究留学生を対象にした奨学金でした。2017年に来日した時は、日本語が全くできなかったので、一年目は京都文化日本語学校で日本語を集中的に学びました。そして、2018年に京都芸術大学の修士課程に入学し、キャラクターデザイン分野を研究しました。
この奨学金は、大学を卒業した人で、日本の大学院に留学したいと考える人を対象にしています。留学の最初の1年(もしくは2年)、留学生は「研究留学生」ステータスとなり、大学院に入学できたら、そのコースに合わせて奨学金の期間が継続になります。
文部科学省奨学金に応募する場合、申請書や研究計画書を含めた資料を提出し、試験に合格した上で面接が行われます。そのため一般的には、オリジナリティーのある研究テーマを持っている人が推薦されやすいと思われています。
私の場合、申請書を書く時にまだ研究テーマを絞っていなかったので、自己PRのように書きました。自分の得意なことを中心に、性格、興味のあること、文化背景、学習意欲をアピールする文章にまとめました。他にもやり方はあると思いますが、参考になればうれしいです。
また、今回の記事は私の経験談に基づいて書いていますので、人によっては当てはまらない場合もありますが、ご理解ください。
申請の主なステップは3つです。
1.研究計画書を含む申請書類提出
2.筆記試験
3.面接(筆記試験合格者のみ)
Credit: Andrew Neel
1. 申請書類提出
資料のリストは、文部科学省奨学金募集要項や日本の在外公館(日本の在外国大使館・領事館)のウェブサイトで確認してください。提出は日本の在外公館(例:タイであれば在タイ日本国大使館)を通してになります。また、申請書類の提出期限は各在外公館により変わるので、必ず該当の在外公館ホームページ等で事前に確認してください。
私の場合の申請書類は、申請書・試験申込書・研究計画書・成績証明書・卒業証明書・JLPTの証明書でした。
資料を間違えたり、忘れたりする場合があるので、早めに提出に行ったほうがいいと思います。
Credit: Scott Graham