留学生が語る!日本での就職活動体験記
2017.02.22
フランス出身のエドワルド・デカンさんは立命館大学のアジア研究科修士課程2年目に在学中です。最近、京都でのインターンシップを修了し、同時に4月からの就職先を手にして、1年間の就職活動を終えたところです!
長い1年でした
日本の企業は目に見えて留学生の採用を増やしていますが、卒業を控えた人にとってリクルートスーツの海に漕ぎ出でることは勇気がいるものです。
デカンさんにとっても、日本人ではない学生として、就職活動という緻密に組み上げられたシステムの中で舵を取ることは簡単ではありませんでした。デカンさんは何度か面接や合同説明会、テスト、グループ面接などに進んだものの振出しに戻った経験をも明るく話してくれました。明るい話し方から、それほど頑張って、大変な活動をしていたことは分かりません。
内定という成功が現れて初めて、たくさんの経験を得てきたこと、長い道のりだったことに気づいたのです。
Q: どのようなきっかけで日本と出会ったのですか?
A: 中学生のころ、漢詩の入門クラスをとりました。これが私と漢字の出会いでした。漢字ではウマの形を表し、「馬」と書きますね。私はそういったことに夢中になりました。そして、私の祖母はクリスマスに基礎的な漢字の本を買ってくれました。ということで、私は日本に興味を持つ前に漢字に興味を持ちました。多くの人は漫画やアニメをきっかけに日本に興味を持ちますが、私の場合は言語が先でしたね。
学校の選考を選ぶときに、何を選ぶべきかハッキリとはわかりませんでした。ただ、語学は得意だったので、ヨーロッパのロマンス語とは大きく異なった言語を学んでみたいと思いました。
初めて日本の人に会ったのは高校生のときです。父は医師で、日本人の患者さんがいました。その患者さんもクリスチャンでクリスマスを一人で過ごさなければならず、寂しく感じていたようでしたので、我が家に招くことにしました。彼に会った後、私はさらに日本に興味を持ちました。
私は大学から日本語を学び始めたのですが、他の学生たちはすでに自分よりずっとレベルが高いところにいました。日本語で自己紹介することになり、全くなんと言ったらいいかわかりませんでした。だから、隣の女の子が言ったのと完全に同じことを言いました。私はいたって真面目だったのですが、周りはみんな笑っていました。「私はマリーです」と言ってしまったものですから(笑)
私は自分が何を言っているかもわからず、ひらがなやかたかなを読むこともできませんでした。ですが、私は2年生のころ、日本を1か月旅しました。そして、その後大阪で5か月間の留学も経験しました。毎回滞在期間が長くなって、今は日本で修士課程にいます。
日本への滞在が長くなればなるほど、日本が好きになりました。そして、ついに日本に住みたいと思うようになりました。
日本の就職活動
1年間に及ぶ就職活動は楽ではなかったでしょうが、デカンさんは就職活動の中でよかった部分(そしてもう一度経験したくはないかな、ということも!)について、楽しく話してくれました。
Q: どのように日本での就職活動を始めたのですか?
A: 就職活動を始めたとき、日本の就職活動についてよく知りませんでした。4月に、マイナビとリクナビの通常版に登録しました。これは日本人の学生も使っているものです。そこで様々な会社について調べました。正直に言うと、自分にとっては全く分かりやすいとは言えませんでした。私はいくつかの会社の説明会に参加し、各社で決められたSPIテストを受けました。
ただ問題は、ほとんどの会社は日本人の学生を採用したいと考えていることです。6月から7月にかけて、日本人の学生と同じ方法で就職活動を行いましたが、結果は出ませんでした。
夏の終わりになって、状況は変わり始めました。そのころ、外国人向けやバイリンガル向けの説明会に参加し始めたんです。クラスメイトがキャリアフォーラム(http://www.careerforum.net/)やマイナビ・グローバル・キャリアEXPO (http://global.mynavi.jp/),
ジョブ博(https://job-haku.com/)のようなイベントを教えてくれました。
私は京都、大阪、東京で、全部で7つのそういったイベントに参加しました。そういった説明会で紹介される仕事や会社は実際に英語を使っています。そして、エージェントと話すことは自分にとってとても助けになりました。ですが、そのときはまだ内定はとれませんでした。
次のステップはグローバルリーダーズ、マイナビ、ネクストステージアジアやパソナといったキャリアエージェントとつながることでした。キャリアエージェントは本当によく助けてくれました。彼らはユーザーに直接、募集の情報を送ってくれるので、自分でやらなければならないことはかなり減りました。エージェントは自分に合った就職先と出会うことも助けてくれます。エージェントは電話で学生自身がどんな人間なのか、何を求めているのか聞き出してくれます。選考の過程ももっと速いです。私の経験では、電話で話した次の週には一次面接を受け、次の週には二次面接を受けました。そして次の日には、内定を手にすることができました。キャリアエージェントを使うことは自分にとって本当に効果的でした。しかもエージェントは無料です。これは素晴らしいです。