留学生のための日本の就活入門
2016.12.02
就職活動(Job huntingの方法)はその国の企業の特徴を反映するものだといえるでしょう。
日本の就職活動も独自の特徴があります。
日本の就職活動は他の国と違う?(日本の就職活動の特徴)
日本の企業では新卒一括採用が大きな割合を占めます。
(新卒とは大学を卒業したばかりで、実務経験のない若者のことです)
理由として、新卒採用においては、部署別に採用するのではなく、会社全体として学生を採用し、各部門の仕事に割り振るという採用方法を取る企業が多数派であることが挙げられます。晴れて採用され、念願の「正社員」の地位を得た後、大多数の人は定年まで一つの会社で働き続けるか、そうでなくても自身のキャリアの大部分をその会社で過ごします。(そういった傾向は近年変わり始めてはいるのですが)
上記のような採用手段を取ることもあり、日本企業は学生時代の専攻科目での成績だけでなく、その学生の熱意や適性、経験を基準として採用する企業が多いです。特に文系の学生に対してはこの傾向が顕著にみられます。
就職活動のスケジュール(2018年卒業の場合)
2018年度卒の場合、本格的な選考は2017年3月1日から始まります。
スケジュールは企業によって異なりますが大部分の企業は下記の日程で選考を進めます。
就職ナビゲーションサイトって何?
最近では欧米の企業でもリンクトインのような求人サイトを使うことがポピュラーになっていますが、そういったサイト上でも、特定の部署のポジションに対して人員を募集することが一般的です。
一方、日本の新卒採用では会社全体が募集をかけることが多いです。
専攻が始まる時期になると、就職ナビゲーションサイトに登録し、サイトを通して、企業と連絡を取ります。説明会の日程はサイトに表示されますし、履歴書など、企業が求める書類もこのサイトを通して送信することが一般的です。
インターンシップって何?
本格的な選考が始まる前に、各企業について知る機会が用意されています。
インターンシップとして学生の募集を行い、職場の見学や説明会、簡単なワークショップを行う企業があります。諸外国のインターンシップのような就労体験とは異なり、会社概要の説明にとどまるものも多いですが、日本の企業の雰囲気を知るにはよい機会になるでしょう。
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