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OB・OGインタビュー

実際に京都に留学し京都で就職されたOB・OGの方のインタビューを掲載しています。
先輩の意見や感想をご覧いただき、あなたの留学に活かしてください。

日本のユニークなゲーム業界への挑戦

ポノス株式会社

曹詩婷(ソウ シテイ) (台湾 出身)

出身学校:京都文化日本語学校

※2022年取材

なぜ日本での留学を決めたのですか?特に京都を選んだ理由はなんですか?

私は大学を卒業してから、台湾のゲーム業界で2年間働いたのですが、本当の意味で自分の仕事に満足をしておらず、何か新たな挑戦をしたいと思っていました。日本の独自のゲームに常に憧れを持っていたので、本場で働いてみたかったのです。そのためには日本語が必要になることは分かっていたので、日本に来る前、約6か月間、台湾で日本語の勉強をしました。カフェで他の4人の生徒と一緒に、先生に日本語を教えてもらいました。

 

日本の学校は、台湾の留学エージェントで相談して決めました。私は、文化的な活動やクラブ活動を行っていて、日本人と交流ができるような学校に行きたいと思っていたので、そのことをエージェントに伝えました。それまで、日本に旅行したことはありましたが、行ったことがあるのは東京と沖縄だけでした。留学エージェントは、日本各地の色々な学校を提案してくれたのですが、その中で東京はより費用が高いのに狭い部屋に住むことになるように感じました。対して京都は、今まで行ったことのない場所だったのですが、任天堂の本社もあります!そういうわけで、京都という新たな場所を留学先に決めました。しかも京都の学校としてエージェントに勧めてもらった京都文化日本語学校は、私が日本語学校に求めていた授業が、全てあったのです。

京都での学校生活で、何が思い出に残っていますか。

日本語学校での部活で、たくさんの良い思い出を作ることができました。茶道クラブに入ったのですが、名古屋にいるもう1人の茶道の先生の家を訪ねる勉強旅行がとても楽しかったです。初めに日本に来たとき、私の日本語はまだ十分ではなくて、先生が言っていることの半分くらいしか理解していませんでしたが(笑)、先輩生徒たちが優しくたくさん助けてくれました。

 

茶道は、お茶菓子が季節によって違う点がとても好きなのですが、私には甘すぎることもありました。

就職活動について教えてください。

日本に来て6か月後から就職活動を始めました。初めから自分がどういう会社で働きたいということは分かっていたので、真剣に活動を行っていました。いつも図書館にいて、日本語を勉強したり準備をしたりしていました。友達にはいつも「あの子に会いたかったら図書館に行くといいよ!」と言われていたほどです。

 

日本の就職活動の形式は台湾とは大きく違います。台湾では、オンライン上で会社に直接申し込んで返事を待つだけですが、ここでは多くの就活サイトに登録をして募集情報を集めなくてはいけません。私はゲーム会社を探して、面接のために東京に行くこともありました。

 

現在の会社はどのように見つけて、なぜそこで働こうと決めたのですか?

ポノスについては、台湾人の友人から聞きました。実はその人は既にポノスで働いていいたため、職場のことを聞くことができました。おかげで安心して入社を決められました。

 

この会社では他に3人の台湾人が働いているほか、他の国からの従業員もいるので、外国人として働きやすい環境なんじゃないかと思いました。また、私は東京より京都の方が住みやすいと思っていて、その京都に本社があることも魅力でした。遠くまで引っ越す必要もないですしね。最終的に仕事の場所や給料、会社の雰囲気なども含めてきちんと考えて、ポノスに決めました。

現在どのような業務をしていますか?どんなところが好きですか?

私はゲームデザイナーで、最近はチームのメンバーと一緒に背景デザインを確認する業務を担当しています。台湾で働いていた頃は、仕事はいつも同じことの繰り返しという気持ちがしていましたが、この会社で働くのは楽しいです。最近は「にゃんこ大戦争」というゲームに携わっているのですが、こういうゲームは日本のゲームの特徴の1つでもあり、台湾で扱っていたゲームと比べてもとてもユニークで面白いと思います。

 

ここでの職場環境は良くて、時間の管理においても柔軟に自分たちで行えます。会社は、社員のスキル上達や習得のための支援をしてくれます。例えば、私は今自分の技術を上げるため、デザインの講座を受講しています。

 

 

コロナ禍になってから、完全な在宅勤務へと切り替わりました。デザインに関する作業では、文章で説明をする方が難しくなることがありますが、そんな時にはビデオを使いながら同僚と会議をして説明したり、どう修正するかを見せたりしています。

 

入社した頃は日本語で話すのがかなり難しく、今自分の昔のメッセージを見返しても、言葉の間違いが多くて嫌になりますが(笑)、今では会社で日本語を使うのにも困らなくなりました。

日本での留学や就職を考えている他の留学生にアドバイスはありますか?

学校に通っている間に、ちゃんと勉強することですね!(笑)1年間の学校生活のあとに、すぐ就活を始めるのは正直とても大変で、ほとんどの時間を勉強に使いました。留学中に京都の町をしっかり楽しむ時間をとるのも、大事なことだと思います。学生の時間はとても特別で、勉強と遊びのバランスをしっかり取って、京都の独特な文化を満喫するのは非常に大切です。

 

就職活動には、たっぷりと時間を使うこともオススメします。私が日本語とポートフォリオの作成が必要だったように、人によって、そしてやりたい仕事によって、準備しなくてはいけないことは異なると思います。ちゃんと時間をかけて準備してくださいね。

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