Kyoto Styudy

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OB・OGインタビュー

実際に京都に留学し京都で就職されたOB・OGの方のインタビューを掲載しています。
先輩の意見や感想をご覧いただき、あなたの留学に活かしてください。

全力で就活と向き合った私

京セラ株式会社

カトリーナ・プラット (アメリカ 出身)

出身学校:同志社大学 心理学部

※2023年取材

すごく日本語が上手ですが、どうやって勉強したのですか?

実は母親が昔から日本が大好きだった関係で、私は5歳から高校卒業まで、アメリカで日本人学校に通っていました。その意味では、私は海外生活が長い日本の帰国子女に近い感じかもしれません。両親は子どもたちが英語と日本語をバランスよく習得するように、家のなかで英語を禁止することもありました。・・とは言っても両親はあまり日本語を話せないので、兄弟姉妹の間だけですけどね。

京都を留学先に選んだ理由や、どのように大学や専攻を選んだのか教えてください。

大学では心理学を専攻したのですが、この分野を勉強したいと思った背景には、先ほど話した日本人学校での経験があります。日本人学校にいると、親の都合で海外にきた日本人の同級生たちが、日本とのギャップに苦しむ姿を目にすることが多くありました。興味深いことに、日本からアメリカに来たときのギャップよりも、アメリカから再度日本に戻ったときに辛さを感じている子が多かったのです。これを不思議に感じたので、日本で環境心理学や家族心理学を学びたいと思いました。

 

日本での留学先を選ぶときは街として大きすぎず、小さすぎない場所が良いと思っていたので、自分には関西の都市がちょうどよく感じました。そうして関西で心理学を学べる大学を探していて、京都にある同志社大学のことを知りました。同志社大学の心理学部は実験や研究に重きを置いていたので、自分の学びたいことに最も近いと思ってこの大学に進学を決めました。

 

大学在学中から、京セラや製造業界(メーカー)への就職を考えていたのですか?

最終的にはこうして京セラにご縁があったのですが、最初からメーカーへの就職に絞っていたわけではなく、自分の持っている選択肢はすべて検討しました。就職活動の準備を始めたときには業界に対するイメージも沸いていなかったので、航空業界、コンサルティング、エンタメなど、6つの業界でインターンシップに参加してみました。その中で、自分にはメーカーが一番合っていると感じたので、今度はメーカーに絞って複数社でインターンを経験しました。インターンは短いと半日、長くても2週間程度の期間しかありませんでしたが、いくつか経験することで違いを感じることができました。

 

かなり早くから将来の就職活動を意識して動いていたのですね。

そうですね、大学に入学したときから意識はしていました。大学コンソーシアム京都でアルバイトをしていたのですが、その業務にはインターンシップに関するものもあったので、早くから就活関係の情報に触れていたのが大きかったと思います。留学生は特に、日本独特の新卒採用向けの就活についてあまり知らないということもあり、準備やスタートで一歩出遅れることが多いので、とにかく早めに動くことをいつも後輩にアドバイスしています。

就職活動で意識していたことはありますか?

他の学生と競争するにあたって、自分の得意なものを活かせる場所を意識して選んでいました。例えば、SPIテストでは日本人学生にはかなわなくても、面接など、面と向かってコミュニケーションできる場があれば、自分の強みが活かせると思い、一次審査にも面接があるような会社を中心に受けていました。読み書きが得意、会話が得意など、人それぞれだと思うので、自分の傾向にあわせて会社を探してみるのもポイントだと思います。

 

また、就職先が見つからなかった場合はアメリカに戻らなければいけないというプレッシャーもあったので、就職活動中は毎日、大学のキャリアセンターに通っていました。日本人学生と違い、親に日本語のエントリーシートを添削してもらうこともできないですし、毎日開室前から並んでいました。(笑)

 

そうして入社した会社で、現在どんな仕事をしていますか?

入社して3年目になりますが、部署は海外人事部で、京セラの日本拠点から海外拠点へ異動する社員、海外拠点から日本の本社へ来る社員が、円滑に業務を行えるようにサポートするのが主な仕事です。自分が先頭に立って企画などを動かすような仕事も楽しいと思いますが、私は営業の方や技術者が気持ちよく動けるようにサポートすることにやりがいを感じます。日々世界中で働く京セラの社員たちと連絡を取り、現地の最新情報を得ていくので、とても刺激があります。

実際に働いてみて、日本の職場環境など、どう感じていますか?

人事として、会社の規則やルールを社員の皆さんに説明するだけでなく、現状や実態に合わせて見直しを提案することもあるのですが、想像していたよりも変化を受け入れる会社だったことに驚きました。飲み会はそれほど頻繁にではないが、開催されるときは参加も自由で、好きに参加できます。また、仕事で忙しい時期や悩むことがあった時には他の部署含め、周りの人が助けてくれる経験も何度もしています。同期入社の仲間たちとも繋がりが強いので、別々の部署にいて仕事では一切関わらなくても、一緒に遊んだり旅行に行ったりします!

 

今後の目標を教えてください。

「バックグラウンドに関わらず、円滑に働ける職場をつくること」が私の目標です。海外勤務から帰って来られた方や日本で働く外国籍社員が所属する部署をはじめ、ゆくゆくは全社の方々に異文化について学んでいただきたいと思っています。私は人事支援の立場から、日本の規則やルールをわかりやすく伝えることで、仕事のやり方における文化差やミスコミュニケーションを極力減らせるようにしたいです。また、外国籍社員については京都の本社に限らず、日本全拠点で働く京セラ外国籍社員のコミュニティを築き、助け合い、励まし合える場を作っています。

後輩にアドバイスをお願いします。

同じ環境でも、「楽しい」と思う人もいれば「大変だ」と思う人もいます。ただ、あらゆる経験を通して成長できるチャンスがあり、姿勢が大事かと思います!私は一期一会という言葉が好きなのですが、出会うもの、人、経験、それぞれ人生でどう活きてくるかは分からないものなので、どれも大切にしていってほしいです!

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