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STUDY KYOTO MAGAZINE

就職活動でしがちな4つの失敗

失敗その3:気をぬく

次に、会社と関わる時についてです。確かにESや面接の内容、筆記試験の点数は大きな重みを持ち、それによって採用が決まることも多いでしょう。しかし、大事なのはそれだけではありません。「これは本番じゃない」、「これは採用と関係ない」と思うことも、大きく影響します。そこで特に留学生が間違えやすい、大事に見えないが実はとても大事なことを紹介したいと思います。

 

・いつも本番:

まずは、常に本番だという意識を持つことが大事です。具体的に本番だと意識するべき時を、3つ紹介します。

1つ目は面談の際です。企業も「面接ではなく面談なので気軽に参加してください。特に準備することはありません」というかもしれません。しかし、面談こそ会社のことを聞き、自分が働きたい意欲を伝えるチャンスです。どんな質問を聞かれるか調べて、予想して、答えを準備して、さらに自分から聞きたい質問を準備しましょう。

 

2つ目は服装です。企業からの連絡が「服装自由」であっても、これはなんでも着ていいということではありません。日本人の就活生は、誰もがリクルートスーツを着ます。なぜなら、たとえ「気軽な」面談であっても、本気で全力を尽くしているという姿勢を会社に見せるためです。

最後に、グループ面接で他の人が答えている時です。他の人が答えている間は、自分の答えを考えたり、少し頭を休ませたりすることがあるかもしれません。しかし、この時に大事なのは、他の学生の話を聞く姿勢を見せることです。自分の番ではない時はしっかり他の人の話を聞く姿勢をもちましょう。

 

・電話に出る:

就職活動中は、かかってくる電話に必ず出るか、気がついたらすぐに掛け直す必要があります。学生だと普段電話がかかってこないため、放置してしまう人もいますが、電話でとても大事な連絡が来ることがあるので、出ることは大変重要です。会社からどんな電話がかかってきて、なぜメールではなく電話を下さるのかを説明します。

1つ目は早期選考への案内です。早期選考はインターンシップに参加した後に案内されることが多いです。そして、ネットなどではもちろん公開できませんし、公の場では言えません。そのため電話で直接案内をくださいます。

 

2つ目はリクルーターからの連絡です。リクルーターさんは会社から指定される社員ですが、選考プロセス中に応援してくださいます。リクルーターさんは直接やりとりがしたいため、メールではなく電話をくださることがあります。

 

最後に3つ目、結果が電話でくることがあります。「書類審査を受かりましたよ」「面接受かりましたよ」といった連絡です。この時様々な理由があると思いますが、すぐに次回の面接の日程を知らせ、それに来てもらえるのかが聞きたいということもあるでしょう。このため、電話はすぐに出るか、なるべくすぐに掛け直す必要があります。

 

→常に本気・本番という意識で取り組もう

失敗その4:大手企業にしか応募しない

大手企業にしか応募しない留学生は多いでしょう。日本で育ったわけではないので、知っている日本の企業も限られ、大手に受かれば母国の家族も安心させることができるでしょう。しかし、大手にしか応募しないことはよくない理由がいくつかあるので紹介します。

 

・大企業は難しい:

そうです。大手企業は有名な分、大変多くの学生が応募します。そのため、応募する学生のうち、実際に採用される学生はとても少ないです。次に、すべての会社がこうだとは限りませんが、SPIの点数に厳しいです。応募者数が多いため、1人1人のESを見ることができません。

そのため、まずはSPIの低い学生を始めの書類審査で落とす場合があります。多くの留学生にとってSPIでいい点を取ることはとても困難なので、大手企業を書類審査の時点で落ちる場合が多いです。

・小中企業は大手の練習になる:

大手企業を目指していたとしても、中小企業にも応募することで、ES、面接、メールの練習ができます。ESに関しては、どのような書き方のESが通るのかが知ることができます。面接に関しては、もちろん面接で聞かれる質問を知り、それに答える練習にもなりますが、他の学生がどのような答え方をしているのかどうかも見られます。

最後にメールです。就職活動が進むと、メールがたくさん届き、たくさん送ることになります。中小企業で一通りどのように企業とメールでやり取りをし、どんなシチュエーションでどんな言葉を使うかに慣れることができます。そうすることで大手企業のためによりよくESを書き、より自信を持って面接に励み、より早くしかも楽にメールのやり取りができるようになるでしょう。

 

・中小企業の利点はたくさんある:

大手企業は憧れる人が多いですが、実は中小企業にもいいところが山ほどあります。例えば、会社が大きくない分、より早く大きな仕事が任されやすいです。また、人が少ない分、自分の意見がより反映されやすいです。最後に、中小企業を選ぶ学生でよく聞くのは「人が優しい」ことや、会社全体の流れや一緒に働く人の顔がより見えやすい規模だからこそ可能な、サポート体制などがあげられます。実は中小企業の方が、仕事が楽しそうだと思うこともあるでしょう。

 

→あらゆる大きさの企業を見てみよう

最後に就活生へのメッセージ

最後に、私が先輩から聞き、ぜひみなさんにも聞いてほしいことです。就職活動中ほど、あらゆる会社の人が真剣にあなたと向き合い、会社のことについて伝えてくださることは2度とありません。人生に一度の貴重な機会だと思って、スポンジのようにたくさん吸収してください。

就職活動が辛いことは当然です、その状況の中で、いかにがんばりつつ楽しむことができるのか、ぜひチャレンジしてみてください!!

 

(文:同志社大学 プラット・カトリーナ)

 

留学生のための日本の就活入門
https://www.studykyoto.jp/magazine/2016/12/02/job-hunting-in-japan-101/

留学生が語る!日本での就職活動体験記
https://www.studykyoto.jp/magazine/2017/02/22/japan-job-hunting-experience/

日本の就職活動:「OB訪問」ってなに?京都の留学生のための「OB訪問」の意義とメリットのまとめ
https://www.studykyoto.jp/magazine/2017/08/24/ob-visits/

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