日本留学試験を成功に近づける、留学生へのアドバイス3選
2018.05.15
みなさん、こんにちは。
私は中国からの留学生です。高校卒業後に来日し、日本語学校で一年、専門学校で一年勉強した後、現在は同志社大学で学んでいます。中国の大学入試を1回、日本留学試験を3回受けた経験があり、3年間ずっと理想の大学に入学するために努力していました。
自信をもって「大学入試の経験者」と言えます。
日本留学試験(EJU)は、毎年6月と11月の年2回行われます。理系の学生は数学と日本語と理科(物理、化学、生物から2つ)を、文系の学生は数学と日本語と総合科目(政治・経済 ・現代社会・地理・近代の歴史の融合問題)、全部で3つの科目を受けます。日本語の試験内容は理系文系共に同じですが、理系の数学の試験範囲は文系の数学の範囲より広いです。私の勉強のやり方は参考になる部分もあるかと思うので、みなさんに自分の経験とアドバイスをお話しします。
「これから」ではなく、「いますぐ」
1.今すぐ目標を決めよう!
目標がないと、勉強を進めることはできません。でも、いきなり目標を決めるのは、受験勉強を始めたばかりの私たちにはそんなに簡単なことではありません。私からのアドバイスはまず各大学の情報収集が大事だということです。
私は理系なので、各大学にどんな実験室があって、そして具体的になにを研究しているのかを調べました。その中から、いくつか自分が興味のあるところを選び、順番に候補に入れました。
次に候補の大学の留学生募集要項(今年度ない場合は、昨年度のを参考にする)を見て、いきたい大学と各科目の必要な点数を記録すること。もちろん、英語の成績も必要です。TOEIC、TOFEL、IELTSが通じるかどうかは大学次第なので、それもきちんと読んでください。しかし、これはあくまでも最低ラインなので、それよりもっと高い点数を目指したほうがいいです。大学も、成績も、目標は自分の限界より少し高く設定するのが適切だと言えます。
最後は情報をもう一度まとめて、できれば表を作ります。それをプリントして、家の中のよく見えるところに貼りましょう!中国にはこういうことわざがあります。「初心を忘れるべからず」。いつでも、最初に立てた目標を忘れず、前に進みましょう!
2.今すぐ準備しよう!
目標を決めた後に、どうやって目標に近づけるのか?という疑問がきっとあるでしょう。
まずは過去問を見ます。
アマゾンなどで「日本留学試験」を調べれば、すぐたくさんの本が見つかります。それをいくつかやってみれば、留学試験の難易度、構成、必要な知識などがわかります。自分がどこが弱いのか、どこが全然勉強したことがなかったのか、だいたい把握できます。弱点を克服するために、参考書(日本の高校の教科書でもいい)を買います。
勉強は重要な一方で、試験の経験を積むことも大切です。日本留学試験も英語の試験もできるだけ多く参加するの方がオススメです。一回だけの試験で将来四年間の生活を決めるのは、やはりストレスが大きすぎではないでしょうか?大部分の大学では、試験の成績は一年間有効(二年有効のところもある)なので、積極的に試験を受けたほうがいいです。試験の時間配分や臨場感などを身につけたら、絶対次の試験に役に立ちます!
3.今すぐ頑張ろう!
試験の成績が発表され、悪い点数を取ってしまった時、私はよく「これから頑張ったら、いい点数が取れるはず」と自分に言い聞かせていました。しかし、実際はそのあと何度も失敗するという結果に。
原因はその決意がすぐ消えてしまったことだったんです。
「今日はすこし休んでもいい、明日から頑張る」という考えはとても危険です。時間は絶対に人を待ってくれないので、頑張りたいなら今すぐ動くべきでしょう。
失敗の原因をきちんと分析して、それに合わせて計画を立て、きっちり実行することがもちろん大事です。進歩が短期間で現れなくても、気持ちを緩めず、合格する!という決意を心に持ち続けるのも、成績を上げるうえで大切なことです。
自分ならではの問題集を作ろう
試験勉強のため、きっとたくさんの問題集や過去問をやっていますよね。ですが、解いた後ただ答え合わせをして、すぐ新しい問題集をやり始めるというのはいいでしょうか?
私は違うと思います。答え合わせをした後は、ミスした問題を振り返り、忘れていた公式や原理を確認して、似た問題をいくつか探して解いてみるのが大切です。
そして、特別な「ミス問題集」(名前はお好きなように)というノートに書き記しておくことをお勧めします。黒いペンで問題と自分の解答を書いて(プリントして貼るのもよし)、赤いペンでミスしたところ、正解、関連した公式を書くのがオススメです!各科目一冊ずつ作ればいいでしょう。もちろん、試験のミスも大事なので、それもこのノートに記録しましょう。
(例えばこんな風に)
試験の前に新しい問題をやるより、過去に間違えた問題をもう一度解くほうが効率的な方法だと思います。自分が弱いところをまとめて、きちんとその対策をすれば、成績を上げるのも難しくはないでしょう。
当然、一回整理した後、もう一度試験問題(特に過去問)をやって、チェックする必要があります。これを全問正解するまで何度も繰り返します。
「失敗は成功のもと」。失敗を怖がらず、うまく利用すれば、成功はもう目の前です!