留学生が日本で感じたカルチャーショック:期待すべきこと
2018.03.09
皆さんはここ日本にいます。夢の生活ですね!何もかも新しく、エキサイティングです。京都では素晴らしい寺院がすぐそばにあり、クラブ活動で新しい日本人の友達ができたり。
2週間の休暇中といった短い時間だけではなく、長い時間を外国で過ごすと、望まない来客がやってくることがあります。それが「カルチャーショック」です。
でも、心配はいりません。異文化の中で学ぶ学生みんなにやってくることですから。カルチャーショックを体験したとき、まず知ってほしいことは、自分ひとりではない、ということです。
カルチャーショックとは?
カルチャーショックは通常いくつかの段階に分けることができます。それぞれの段階がどの程度続くか、また各段階を繰り返すかどうかは個人差があります。
ステージ1:ハネムーン期
カップルの関係にも当てはまることですが、ハネムーンの時期はまだ新しい環境に十分慣れていない時期です。身の回りの文化の違いに気づいて全てを大いにポジティブにとらえることができます-すべてが新しくスリリングな時期です。この時期は旅行者や一時的な滞在者と同じような目で日本を見ています。
ステージ2:カルチャーショック
この時期は「挫折」や「交渉」の時期などと言われ、外国で一定の期間を過ごした人に見られる段階です。ハネムーンの輝きは失われ、周りの環境が外国の目新しい環境ではなくなってきます。最初はワクワクした食べ物、人々、文化などに以前よりも新しさを感じることはなくなります。その代わり、違いに対してネガティブな気持ちを感じやすくなります。
この時期は混乱と挫折感を感じることになります。そして、滞在している国の文化に対して批判的になったり、自分が正しいと感じるやり方に改めてほしいと感じることもあるでしょう。(例えば、母国のやり方に合わせてほしいというようなことです)自分のコミュニケーション能力に対し、不満や挫折感を感じることもあります。落ち込んだり、ホームシックになる場合もあるでしょう。
でも、それはいたって普通のことです!
それは多くの人が経験する文化的な調整の一段階です。挫折感に飲まれないように気をつけて、友達の助けを借りましょう。理解されていると感じることは、助けになります。自分の困りごとを友達とシェアしましょう。ただ、常に異文化に対してオープンマインド(偏見のない心)であることも心がけてくださいね。
ステージ3:調整
トンネルを抜けると次の段階が待っています!数か月が過ぎると、滞在している国に何を求めていいのかがわかってきます。全てがキラキラと新しいというわけではありませんが、周りのことをよりよく理解しはじめ、文化の違いに対してショックを受けたり、いらだちを感じることはなくなってきます。この段階では日本の文化の中でどのように生活していくかを身に着けはじめます。そして、文化的な決まりのよい側面にも気づきはじめるでしょう。
ステージ4:適応/融合
数か月~数年を要して、カルチャーショックの最終段階であるこの段階に来ると、滞在先の文化に居心地の良さや親密さを感じるようになります。この段階にあっても完ぺきに文化を理解したわけではなく、滞在先の文化に同化したわけではありませんが、特に苦労することなく滞在先の文化の中で自分の環境を整え、その文化に十分に参加することができます。
人によっては、さらに2つの段階があるといいます。ハネムーン期で大きな高揚感を感じた場合、挫折期と調整期がやって来ますがそれは表面的なものにとどまります。そして、表面的な調整期の後、文化のさらに深い側面や人間関係にかかわる深いカルチャーショックが起こります。この段階を経て、適応と融合の段階がやってきます。
そして、多くの人は自分の母国に帰ったとき「逆カルチャーショック」を体験します。
京都の留学生たちが語るカルチャーショック
といっても、今回の記事のようなケースばかりでもありません。実際に京都で学ぶ留学生たちにカルチャーショックの体験談を聞いてきました。
モノさん(インドネシア出身):京都ではなぜこんなに街中が、ひとつの空き缶も落ちていないくらいきれいなのかびっくりしました。これは一番に故郷に持って帰りたいことです。
ヘジンさん(韓国出身):京都はゴミの分別も厳しいですからね。
カトリーナさん(アメリカ出身):学校で種類の違うゴミ箱の前で困っている人を見るとすぐに新しく来た留学生だとわかるくらいです。彼らはものを捨てる前に、全部のゴミ箱の前で立ち尽くして、全部のラベルを見ています。紙を捨てるゴミ箱、プラスチックのゴミ箱、可燃ごみのゴミ箱があるんですが、例えばプラスチックに紙のフタがついたようなものの場合、新入生たちはいつも混乱してますね。(笑)