留学中に地域でボランティア
2019.11.14
ミーティング
ボランティア学生によっては子どもと直接関わる日にしか来ない人もいますが、このような活動が成り立つためには、裏で様々な準備が必要です。私は表で子どもと関わるだけでなく、その裏方の運営にも関わっています。例えば毎週行われるミーティングです。ここでは、今後どのような活動をするのかが決められます。まずは季節の行事などを参考に案を出します。その後実現性や子どもの好みを考え、決定します。そして、活動の後は活動を振り返り、子どもの反応がどうだったか、何が良くて何を改善すべきかまとめて全体へ共有します。他にもミーティングでは活動のリーダー(担当者)と副担当者となる学生を決めます。
リーダー
私自身もリーダーの役割を果たすことがあります。このリーダーと副担当者の2人は活動が行われる前に5日間ほど集まり、一日の具体的な内容と流れ、必要なものの決定と買い出し、レジュメの作成を行います。例えばある活動では工作で「飛び出す花火」を作ることが決まりました。そこから具体的にどういう仕組みで花火が飛び出るようにするのか、また、それを作るためにはどこまで事前に作り、どこから子どもに作ってもらうのか、そしてどのようにしたら障がいのある子どもたちにもやり方が伝わるのか考え、NPO職員にアドバイスをもらいながら決めます。これが決まれば手順のレジュメの作成、材料の準備、見本の作成をします。また、工作をする際の時間配分や、参加者の集中力・相性を考えながら座席表を考えます。
地域とのつながり作り
このような活動の準備に加え、組織を継続させるために必要不可欠な、新しいボランティア学生の勧誘や研修などもあり、とても忙しいですが充実しています。このように深く活動に関わることで、地域に貢献するだけではなく、ひとりでいることが断然減り、日本人とのコミュニケーションスキルも磨かれ、日本の組織の動きを見ることができます。また、私は大学のダンスサークルで日本の組織や日本人学生の動きを見ていたことがあり、リーダーの振る舞い方、打ち合わせの進め方、後輩との関わり方について、ボランティアでも実践することができています。
まとめ
私は日本の大学に来てから、大学の中だけに留まらず、地域と積極的に関わり、多くの時間をボランティアに使ってきました。大学では学べないことをたくさん学び、大学では作れない繋がりを作り、経験できないことを経験することができています。ボランティア活動に参加することで学生生活がより充実し、今後自分の将来に役に立つことが身についてきたように感じます。例えば、私は就職活動に向けて数多くのインターンシップに参加していますが、「NPO法人そら」で組織の運営をすることによって身についた力を生かし、よりスムーズにインターンシップのグループワークで活躍することができています。
留学生のみなさんも、ぜひ地域と関わってみてください。小さなことでも、初めは1回限りの参加でも大丈夫です。社会に貢献できるだけではなく、自分の成長にも大きくつながることでしょう。