京都で学ぶムスリム留学生の声
2018.02.12
留学生の人口増加にともない、京都では、世界中から京都にやってくるムスリムの学生がより快適に生活できるように様々な努力をしています。京都で暮らす多様なムスリム留学生のニーズに迫り、学生の生の声を集めるため、留学生スタディ京都ネットワークはムスリム留学生支援の研修・交流会を企画しました。
京都の立ち位置は?
他の大多数の地域と比べて、京都はムスリムの旅行者や住民のニーズに応える努力をしています。
企業と行政が一丸となり、地域をあげてムスリムフレンドリーなレストランやホテルの増加を応援しています。また京都には京都モスクやイスラム文化センターもあります。
もちろん、まだ道半ばの部分もあります。国や文化圏、宗派、また個人によって異なる
イスラム教徒の皆さんのたくさんの習慣はまだ大部分の日本人にとっては見慣れないものです。
今回の研修会で講演された方は、参加者に対して、率先してムスリム学生が独自に持っているニーズを掘り起こすことを促していました。そういったニーズは外国の文化で暮らす中では埋もれがちなものです。
現在、学生たちがどのように感じているのか、パネルディスカッションの様子からお伝えしていきます。
ムスリム学生に直接聞いてみよう
パネリスト紹介
インドネシア出身のファーミー・マチダさんは京都大学の学生です。ファーミーさんは、京都は嵐山などたくさんの美しい場所があり、素晴らしい生活ができる場所だと言います。彼は京都のインドネシア留学生グループに所属しており、ムスリム学生会のリーダーでもあります。
同じくインドネシア出身のS.D.さんは京都文化日本語学校に通われています。S.D.さんは「静かで、自然がたくさんあるので京都を留学先に選びました」と話してくれました。
京都大学大学院に通うマーディ・ラウーフさんはイラン出身。マーディさんは「大阪や神戸も好きだけど、京都が関西の中で一番のお気に入り」とのこと。
パネルディスカッションを通して、パネリストの皆さんは京都でのムスリムとしての経験や、自分のバックグラウンドやニーズがどのように留学生活に影響しているか話してくれました。