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インドネシアと京都をつなぐ「マラム・インドネシア」

インドネシアと京都をつなぐ「マラム・インドネシア」

皆さん、こんにちは!

留学で母国を長く離れていると、ホームシックになることもあります。私はインドネシアから日本に留学に来て、日本でもインドネシアと似た生活が送れることを経験してきましたが、それでも母国での生活には、単純に日本のものでは替えられない、幸せを感じるポイントがあると思っています。例えば、京都に住むインドネシア人は、インドネシアの親族との強い結びつきや、国の行事や宗教の行事がもつ独特の雰囲気を恋しく思う人が多いです。私はというと、故郷に帰りたくなる1番の理由は、いつもインドネシアの食べ物です。

「ホームシック」の特効薬

京都は、日本の伝統文化が色濃く残る町として有名ですが、実は、世界中の色々な国の文化を紹介するお祭りやイベントが開催されている町でもあります。

その中の1つ、2023年8月に京都市国際交流会館(kokoka)で開催されたインドネシア文化を紹介するお祭り、「マラム・インドネシア」に参加してきましたので、皆さんに紹介したいと思います。このイベントに参加した私の重要ミッションは2つ。インドネシアを感じて楽しむことと、インドネシア料理を思いっきり食べること!

ちなみに、マラム・インドネシア とは、「インドネシアのゆうべ」という意味で、インドネシア人留学生協会(PPI)京都・滋賀が主催するイベントです。インドネシアの芸術や文化を京都周辺に住む日本人や外国人に紹介するために、2年に1度開催されています。インドネシア人留学生協会(PPI)については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ読んでください。

留学生会ってどんなところ?インドネシア人留学生によるレポート

マラム・インドネシアでは、インドネシアの伝統的な歌や踊りだけでなく、インドネシアの食べ物の販売ブースもありますので、故郷の料理を恋しく思う私の心を癒すには、絶好の場所なのです!

バザールでおいしいものを満喫

2023年のマラム・インドネシアは、12:00から17:00まで続くインドネシアの物産や食べ物のバザールのオープンとともに幕を開けました。このバザールでは、食べ物や飲み物をはじめ、衣類、ユニークなインドネシアの工芸品など、色々なものが販売されていました。

実は私、2013年と2015年に開催されたマラム・インドネシアに、実行委員として参加した経験があります。当時のバザールはkokokaの前の広場にたくさんのお店がならび、色々な種類の食べ物や飲み物が売られて、大変にぎわいました。

それに比べると2023年は、食べ物や飲み物を販売するブースが少なかったのが残念でした。バザールの会場もkokokaの建物内で、少し規模を小さくして開催されていました。

2023年より前の、最後に開催されたマラム・インドネシアは、2019年でした。2年に1度のイベントなので、2021年にも開催される予定でしたが、ご存知のように新型コロナウィルスの流行によって、2021年は開催ができなくなりました。このことは、マラム・インドネシア2023の実行委員であるインドネシア人留学生協会メンバーにとって大きな課題でした。2019年の運営を経験したメンバーのほとんどが卒業し、インドネシアに帰国してしまっていて、マラム・インドネシア2023を開催するにあたり、先輩たちからアドバイスやサポートをもらうことができなかったのです。このイベントの運営経験や知識が少ない中、運営メンバーは自分たちでがんばるしかありませんでした。

今回の実行委員は、一度途切れてしまったこのイベント運営に関する知識や経験のリレーを復活させるべく、もう一度最初から始めていきました。マラム・インドネシアのような国際的なイベントを開催するのは簡単なことではなく、一歩一歩、ノウハウや専門知識を積み重ねていくしかありません。今回のバザールへの出店が前と比べるとそれほど多くはなかったは、多分、こういった状況だったからだと思います。

でも、バザールでうれしかったことが1つあります。それは、京都にある私のお気に入りのインドネシア料理店「バリ・バリ・インドネシア」が、バザールに参加して、お店を出していたことです!

(バリ・バリ・インドネシアのブース)

私はバリ・バリ・インドネシアのブースで、「チロック」や「タフ・グジュロット」といったインドネシアの屋台でよく売られている食べ物を買いました。

ちなみに「チロック」とは、タピオカのでんぷんもしくは小麦粉で作られる、だんごのように丸いスナックで、甘辛いピーナッツソースをかけて食べます。「チロック」とは、インドネシア語で「串に刺したタピオカボール」を意味する「アチ・ディチョロック」を短くした言葉です。また、「タフ・グジュロット」は揚げ豆腐にキュウリを添えた料理で、こちらには甘辛いチリソースがかかっています。「グジュロット」という言葉は、料理の材料を合わせて一緒につぶす様子を表しています。カリカリの揚げ豆腐と新鮮なキュウリのスライスが組み合わされ、唐辛子、ヤシ糖、醤油から作られた、ニンニクの効いた甘辛いソースをかけます。

バリ・バリ・インドネシアのシェフは日本人なのですが、彼女が作るインドネシア料理の味は、インドネシアで実際に食べられているものとほとんど同じで、本当に完璧なのです!

次回のマラム・インドネシアでは、インドネシア料理のレストランや食品を販売するお店がもっとたくさん参加して、参加者の方に本格的なインドネシアの食べ物を楽しんでもらい、このイベントがさらに盛り上がるといいなと思います。

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