京都を構成するすべての要素が、京都を他にないような魅力的な町にしていると思っている
京都工芸繊維大学
ジャロンキットカジョン ポッサナン (来自 タイ)
※2023年采访
留学先をどのようにして選びましたか?京都を選んだ理由も合わせて教えてください。
文部科学省(MEXT)奨学金審査に合格し、日本に留学できることになったとき、すべてが始まりました。留学先の町については、東京か京都かで迷いました。多分そういう人は多いと思います。大学やコースのリストをしっかり確認した結果、修士課程で学びたいと思う大学が2つ見つかりました。両方の大学の先生から、丁寧なアドバイスを含めた受け入れ内諾書も頂きました。ひとつは龍谷大学、もうひとつは京都芸術大学です。自分を温かく迎え入れてくれているような気がして、この2つの大学がある京都が、私のきっと留学先になるだろうと思ったのです。
現在何について学んでいますか?卒業の方は、これまでどんな勉強をしてきましたか?
京都芸術大学の修士課程を卒業し、現在は京都工芸繊維大学でデザインの博士号取得を目指しています。終わりのない旅のように感じることがあります。私の母は、「京都はとてもいい町だから、長くいられるのはいいことよ」と冗談を言っていました。まあ、早く博士号をとりたいと焦ってはいますが、この町が、居心地がよく魅力的で癒し系であることについては、母は正しいと思います。
留学前、京都に対してどのような印象をもっていましたか?
留学前は観光で何度も来たことがありますが、学生として住んだらどういう町かということを想像したことはありませんでした。京都は長い歴史を持つ、とても美しい場所だということが、旅行者としてこの町に来たときの印象です。
実際に留学して、京都の印象はどう変わりましたか?
ここで時間を過ごせば過ごすほど、この町が好きになっています。特に、最初の3年間は夢のようでした。いろいろな場所に行き、友達もできました。第三言語として日本語を学びました。すべてが素晴らしかったです。最初のカルチャーショックの経験は京都に来て3年目でしたが、何であれ貴重な経験ですし、私にとっての京都が変わることはありませんでした。私にとってこの町は、色々なところにたくさんの思い出がある、今まで訪問した町の中で最も魅力的な場所です。
留学前、不安だったことはありましたか?どのような不安か詳しく教えてください。
まず、英語で授業が行われる大学が見つけられず、言葉の壁が大きな不安でした。日本語の勉強はゼロからのスタートでしたが、がんばるしかありませんし、努力しました。今でも自分の日本語力には不安があります。でも、少しずつでも上達する努力はしています。
京都に来てよかったこと、感激したことは何ですか?
日本は世界でも人気の旅行先です。その中でも京都に留学できてよかったと思っています。その理由はたくさんあります。
①京都は長い歴史をもつ美しい町なので、ここで生活していると、毎日旅をしているような気分になります。どの場所にもそれぞれの物語があり、どこか懐かしいような雰囲気があります。
②大学や講座がたくさんあり、スタディ京都やkokokaのような京都に住む外国人を支援する団体もたくさんあります。
③茶道や和菓子教室など、文化的な活動を楽しむ機会がたくさんあります。
④外国で友達を作るのは簡単ではありませんが、私はここで素晴らしい人たちに出会いました。今、アルバイトで日本人にタイ語を教えていますが、生徒も同僚もとてもいい人ばかりです。このような素敵な人たちと知り合えて、とても嬉しく思います。
⑤交通の便がとてもよく、自転車でもバスでも簡単にいろんなところに行けます。電車で大阪や神戸に行くのも簡単ですし、東京や九州のような遠いところにもバスを使って行くこともできます。
⑥比較的安全な町なので、夜でも安心して歩いて家に帰れます。(もちろん100%というのはないので、世界中どこであっても気をつけるに越したことはありませんが)。
留学中に苦労したことはありましたか?
まずつまずくのは、最初の1歩を踏み出すところですね。どこから情報を集めればいいのかわからないというのは、本当に大変です。情報が少ないというわけではなく、どちらかというと今のインターネット時代は情報が多すぎて、難しいです。自分の場合はどういった流れになるのか、どれくらいの時間がかかるのか、どれくらいのお金がかかるのか。情報を集めれば集めるほど、わからなくなってしまうことがあります。ありがたいことに、タイには留学フェアがたくさんあって、直接質問をすることができます。また、スタディ京都のような団体のウェブサイトでも、留学についての基本的な情報をわかりやすく網羅して提供してくれていて、良い情報源です。整理されたデータがあれば、物事がクリアに見え、難しくなくなると思います。
京都で勉強する魅力は何だと思いますか?
これ、という特定のものを上げることは難しいです。京都を構成するすべての要素が、京都を他にないような魅力的な町にしていると思っています。
留学経験を将来どのように活かしていきたいですか?
この経験を、人にプラスになる形で共有することが大切だと思っています。共有することで、私の個人的な経験が参考データとなり、同じことをしようとしている他の人が、より簡単に物事を進めたり、違う視点から物事を見たりすることができるからです。特定の方向に人々を導くということではなく、他の人が自分にあった道を見つけることができるツールの1つとして情報を提供するのです。私の経験が、これから留学する人の参考になったり、誰かの道を照らすことになれば、うれしいです。
卒業後の夢を教えてください。
自分の経験を生かして、タイと日本、2つの国の架け橋になりたいです。日本人にタイ語を教える。それが、私が一番好きな仕事だということを、ここ京都で発見しました。言語はその文化と切り離せないものであり、その両方を理解することで、より多くの人がお互いに深く交流することができるのだと思います。
最後に…京都留学を検討している方にメッセージをお願いします。
あなたの京都留学への道のりを手助けしてくれる情報が、スタディ京都のウェブサイトにはたくさんあります。道に迷ったら、このサイトをぜひ参考にしてください。